2022/03/14

ビフィズス菌ってどんなもの?積極的に摂りたい食材や具体的な効果を詳しく解説

ビフィズス菌の入っているヨーグルト

何となく腸にいいイメージのビフィズス菌。便秘解消などの効果を求めて、ヨーグルトなどを摂取する方も多いのではないでしょうか?この記事では、ビフィズス菌の特徴やうれしい効果、効果的に摂取する方法などを詳しくご紹介していきます。腸活に興味がある方や便秘に悩んでいる方は、ぜひ最後までチェックしてください。

 

 

「ビフィズス菌」とはどんな菌?

ビフィズス菌とは、人や動物の腸内に存在するカラダに有益な菌、いわゆる善玉菌です。 腸内のバランスを整えて働きをよくしたり、乳酸や酢酸を産生することで、体内で悪さをする細菌の増殖を抑えたりする作用があるといわれています。また、腸内を適度に刺激して腸の運動を促してくれる働きもあるため、腸内環境に必要な菌の1つです。
腸内環境を整えると、便秘になりにくくなったり、免疫力が上がって体調を崩しにくくなったりするなどメリットがたくさんあります。

 

ビフィズス菌と乳酸菌の違いって?

おおまかにいえば、ビフィズス菌は乳酸菌の仲間です。乳酸菌は小腸を含む腸内にも生息していますが、ビフィズス菌が生息しているのはほぼ大腸内のみといわれています。 乳酸菌は小腸や大腸のなかで乳酸をつくり、ビフィズス菌は大腸のなかで乳酸や酢酸を産生することで、腸内環境を整えるサポートをしています。 どちらも腸内に欠かせない菌なので、サプリメントやヨーグルトなどで意識的に摂るようにしましょう!

 

ビフィズス菌は加齢によって減るの?

ビフィズス菌は乳児のときに最も多く、加齢によって減少することが研究によって解明されています。SheepMedicalが提供する「菌ドック」の検査データでも、減少が確認されています。また、加齢だけでなく運動不足や偏食(暴飲暴食など)、日常のストレスによっても減少していきます。
悪い習慣を繰り返すことによって、腸内に悪さをする菌が増殖しやすい環境になってしまうため、普段からバランスのいい食事や適度な運動、休息を心がけることが大切です。

 

カラダにうれしいビフィズス菌の効果3選

ビフィズス菌がカラダの健康に欠かせない菌だということを踏まえて、具体的にどんな効果をもたらしてくれるのかを説明していきます。 腸の働きがよくなることで、健康だけでなく美容にもうれしい効果を得ることができますよ!

 

【ビフィズス菌の効果1】腸内環境を整える

冒頭でも説明したように、ビフィズス菌には腸内環境を整える効果があります。
ビフィズス菌には強い殺菌力があり、腸内で悪さをする菌の増殖を抑える戦士のような役割を担っています。さらに、腸内を刺激して腸の動きを活発にしてくれる作用もあり、腸内環境のよいバランスを保つためのサポートをしているのです。
腸内環境が整うことで免疫力が高まり、より健康なカラダを手に入れることができますよ!

 

【ビフィズス菌の効果2】貧血を予防する

“ ビフィズス菌を含む腸内細菌は鉄分の吸収を助ける働きを持っていること “が、研究によって明らかになっています※。腸内で菌が働きかけることによって、体内に吸収できる鉄分に還元することができます。

ビフィズス菌が腸内にあることで鉄分の吸収が促進されるため、貧血を予防する効果もあります。鉄分と乳酸菌が含まれるドリンクなども販売されているので、貧血にお困りの方はぜひチェックしてみてください。
※東京工科大学 応用生物学部の斉木博教授らの研究チームの成果より

【ビフィズス菌の効果3】美肌に導く

食生活の乱れや便秘によって肌が荒れることはよく知られていますが、これは腸内で悪さをする菌が増殖し、毒素を出すことで起こります。ビフィズス菌は悪さをする菌の増殖を腸内で抑えてくれるため、肌荒れの原因となる毒素をセーブします。

また、ビフィズス菌にはビタミンKを合成する作用があります。ビタミンKは血液の流れをよくする働きがあるため、肌のターンオーバーをするうえでなくてはならない成分です。

肌荒れに繋がる悪さをする菌を抑えたり、ビタミンKを合成したりするビフィズス菌は、美肌を目指す方にぜひ摂っていただきたい細菌のひとつです。

 

ビフィズス菌を摂る・増やす方法

ビフィズス菌は、食べ物で生きたまま腸に届けるのが難しいといわれています。 細菌が胃酸などに弱い点をよく理解して、賢く細菌を摂りましょう!

 

1. ビフィズス菌のサプリメントを飲む

ビフィズス菌をもっとも手軽に摂る方法は、ビフィズス菌のサプリメントを飲むこと。
粉末状や粒状のものなど市販で変えるものが多くあるため、飲みやすくて続けやすいサプリメントが多く販売されています。

複数の乳酸菌と一緒になっているサプリメントが多いため、腸内環境をしっかり整えたい方はバランスのいいサプリメントを選ぶことがおすすめです!

 

2. ビフィズス菌を含む食材を摂る

ビフィズス菌が入っている食品には、ヨーグルトだけでなく青汁やココアなどもあります。 パッケージに「ビフィズス菌入り」と書いてあるものを選ぶようにしましょう。

ビフィズス菌入りの食品を購入する際は、” 菌が生きたまま腸内に届くかどうか “もひとつのポイントです。パッケージなどに記載されていることが多いため、ぜひチェックしてみてくださいね!

 

効果的にビフィズス菌を摂る方法

ビフィズス菌は酸に弱いため、空腹時に食品で摂ると腸まで届かない可能性があります。食品で摂る場合は、胃酸が薄まっている食後がベストのタイミング!ヨーグルトを食べるなら、食後がおすすめです。

また、ビフィズス菌を効果的に摂るためにプレバイオティクスである「食物繊維」や「オリゴ糖」を一緒に食べるのが◎。この2つは、ビフィズス菌の働きを助けてくれますよ。

【例】食物繊維の食材

穀類、豆類、いも類、キノコ類、海藻、こんにゃく、野菜、果物など

【例】オリゴ糖の食材

はちみつ、バナナ、きな粉、ごぼう、玉ねぎなど

ビフィズス菌を積極的に摂って美しい腸に

URL:https://www.photo-ac.com/main/detail/22323917

この記事では、ビフィズス菌の効果や摂り方について解説してきました。健康なカラダを目指すために、まずはビフィズス菌を意識した腸内環境の改善から始めてみるのがおすすめです。

ビフィズス菌が増加し続けるかは、「量」よりも「継続」が大切です!
ビフィズス菌の効果は即効性があるものではないため、根気よくビフィズス菌を摂るようにしましょう。